もう二度と足を踏み入れることはないかもしれない

高級料亭にてVIP待遇されて冷汗をかきました
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こんにちは、まりんばぁです。

来月にリリィちゃんのお母さまの一周忌を迎える。

リリィちゃんは次女だが訳があって告別式は喪主を務め葬儀を取り仕切った。

一周忌もリリィちゃんが早い時期から準備を進めている。

2年前にリリィちゃんのお父さまも天に召されていて、お母さまと一緒に全国的に有名な地元のお寺の納骨堂に静かに眠っていらっしゃる。

一周忌は納骨堂で法要の後親戚一同でお斎につくのだが、会場は納骨堂のすぐそばの料亭で行われるとのことだった。

リリィちゃんの実家整理のお手伝いに行った日にそのお斎をする料亭に最終打ち合わせをしたいとのことで、納骨堂にお参りをすませてからランチはその料亭でとることになっていた。

その料亭は江戸時代に建てられた土蔵を入口にした趣きのある和空間が広がる蔵屋敷を改装した建物で、明治初期を思わせる個室で仕切られている。

建物内は2、3段の階段を上ったり下りたりしてまるで迷路のような廊下を歩いて個室にたどり着くといった感じで建物の造りが独特だった。

調度品などは一級品ばかりのもので建物内が博物館みたいな感じで中に入っただけでとても緊張した。

案内してくださるお店の人が個室の脇でいつでも対応できるように始終待機されていて、VIP待遇のようで緊張しすぎて冷汗をかいてしまった、、、、

お料理も地元の厳選食材を使っていて、使用されている食器どれもがいかにも高級そうでお料理が格別に美味しかった。

こんなにも高級なお店に入ることなんて私の人生で初めてのことだし、この先個人的に来ることはたぶんないだろう。

この料亭は納骨堂ととても深い縁があって法要の後のお斎の際にはよく利用されるお店のようだ。

料亭の中に入れたことだけで感激なのに、リリィちゃんは日頃から実家整理のお手伝いをしている私に感謝のつもりで今回はごちそうさせてほしいと言ってくれた。

納骨堂の中も本来なら身内だけしか入れない。

私はただの友達なのにリリィちゃんの親戚のような顔をしてお父さま、お母さまのお位牌にむかってお参りすることができた。

そして江戸時代にでもタイムスリップしたような建物で懐石料理をいただいた夢のような時間。

リリィちゃんの優しい気持ちに感謝するとともに非日常的な時間を過ごすことで心が柔らかくなった感じがしたし、それと同時に身が引き締まった気がした。

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