こんにちは、まりんばぁです。
私が今働いている会社はスタバに卸しているキッシュを製造し、冷凍している工場がある。
本社と工場が直結している小さな会社だ。
従業員は正社員、パート、アルバイト、派遣を入れて50名ほど。
それでも派遣で毎日のように採用される人もあれば、辞めていく人もいる。
私は先日工場内で作業を手伝ったことがあった。
焼き上がったキッシュの焼き型をきれいに拭く作業だったが、巨大オーブンの前での作業は単純な作業とはいえ暑さとの戦いで過酷だった。
長年勤務されている方たちは涼しい顔で淡々と作業をこなされていて尊敬すら覚えた。
食品を扱う作業なので、異物混入や細菌付着には注意を払うことがとても重要だ。
なので作業着はネットをかぶってヘアバンドをして帽子、上着、ズボン、マスクと髪の毛1本落ちないように徹底した装備をして長靴を履いて消毒をしてからの作業となる。
作業着は着ただけで汗が噴き出すくらい実は暑い。
キッシュの他にパスタソースなども製造しているブースもあって、工場内は常に熱が発生しているのでとても暑い。
数時間に1度の割合で徹底して清掃をしているが、油などで床は滑りやすくなっている。
当たり前にずーと立ったままの作業で、そう簡単にはトイレに行くことも出来ない。
流れ作業なので、自分の持ち場がモタモタしてしていると全体に影響が出てしまう。
工場での作業をしたことのない私にとっては大変な作業だった。
私は午前中だけ手伝っただけなので、1度もトイレに行くことはなかったが、人によっては8時間この作業をするという人もいる。
もちろんお昼休憩など1時間はいただけるが食事の後には私の場合はトイレに行きたくなるので、そういった場合は一度作業着を全部脱いでからトイレに行って、着用後また消毒をしてからでないと工場に入ることが出来ない。
暑い中汗まみれの作業着の脱ぎ着は結構大変だ。
私も実際に工場内の作業をしてみて、これを1日行うことは結構過酷なことだなぁと思った。
なので、せっかく採用された派遣さんの中には当日や数日で辞めてしまう方がいる。
会社では採用が決まったら、その方の名前が印刷されたタックが付いている作業着一式を3着発注してくれる。
私も初出勤の時には名前入りの作業着3着を貸与してもらった。
作業着は週に1度業者の方が集配に来てくださって、クリーニングしてくれる。
だけれど、1日や数日で辞めてしまうとその作業着が無駄になってしまう。
辞めた方の作業着を業者に返却して、新たに採用された方の作業着を発注する。
その繰り返しとなる。
自分に合わない仕事をするより、早く見切りをつけて違う仕事を探すのはとても良策で非難されることではないからそのことを責めるつもりは全くないけれど、採用する側もいろいろと発注や手配など大変だと実際に携わってみて初めて実感した。


