こんにちは、まりんばぁです。
宝塚の「ロミオとジュリエット」で私の愛する紅ゆずるさんは初演、再演に出演されています。
なんといっても初演のビジュアルは最高
フランスで上演され、2010年に日本で、そして宝塚で初演された「ロミオとジュリエット」。演出は小池修一郎先生。大劇場公演ではなく、少人数で上演された。
この2010年初演の「ロミオとジュリエット」もつい最近、タカラヅカ・スカイ・ステージの放送で鑑賞したのだが、キャスティングが素晴らしい。ロミオ柚希礼音さんと舞台上で並ぶことが多いベンヴォーリオに涼紫央さん、マーキューシオが紅ゆずるさん、敵役のティボルトが凰稀かなめさん。皆さま高長身のスタイル抜群の方たち。お顔もシャープでまるでアニメの世界。実在し、しかも私と同じ人間とは思えないほどビジュアル最高。友達だがロミオからみて、ちょい兄貴的存在のベンヴォーリオ涼紫央さんは実際にも柚希礼音さんの先輩なので、役の関係と上手くマッチしていた。そしてもう1人の友達マーキューシオ紅ゆずるさん。とにかく危ない感じが素晴らしかった。ティボルトに刺されて死んでしまう場面の演技が真に迫っていて、また素晴らしかった。ここでも号泣。初演の紅ゆずるさんはこの時は、まだまだ注目されてからまだ日も浅く、トップになった頃の演技と比べれば若い感じもするが、それでも心に響いてくるものがある。
もう1人の危ない人、ティボルト凰稀かなめさん。この方も紅ゆずるさんと同様、普段はとてもお美しい素敵な女性だが、ティボルトの危ない感じがものすごく合っていた。ゾクッとさせる笑顔が素晴らしかった。線が細く華奢な方なのに、迫力があって、危なげでしかも繊細、、、ほんと、こんな神みたいなキャスティングは今後できないんじゃないかと思うぐらい素晴らしい。余談だが、ジュリエットの夢咲ねねさんも、娘役の中では高身長でスタイル抜群。とっても美しい。ティボルトやロミオと並んでもため息がでるほど綺麗。ハッキリ言って、一目惚れってこのくらい美しくなければ嘘であると思う。この時の夢咲ねねさんは20代だと思うが、16歳設定のジュリエットを見事に演じていらしたと思う。
完成されている初演
登場する重要な役の「死」と「愛」。「死」はもともとあった役だが、「愛」という役は演出家の小池修一郎先生が、入団して間もない礼真琴さんのために作った役だとか。男役さんなのに、とても体が柔らかくて、お顔も可愛らしいから普通に娘役に見える。そしてしなやかなダンス。ダンスのセンスがない私が見ても難しいダンスをいとも簡単にしているように見えた。
「死」の真風涼帆さん。もうねぇ、他の組の「ロミオとジュリエット」も観たけれど、この方の右に出る人は今後も出ないんじゃないかと思うほど素晴らしい。普段の真風涼帆さんは比較的おっとりした優しい感じの方なのだが、この「死」という役では、死にゆく人を操る時のゾクッとする笑顔。これが本当に死神そのもの。セリフもなく、あまり前に出てこないで後ろで踊っていることが多いのだが、その存在感の大きいこと。初演の時点でもう礼真琴さんと同じく下級生だが、もうすでに完成されている。
初演を超える再演
当事者の方たちは大変苦労されたと何かの番組で話されていた。そうは言っても、完璧と言ってもいいほど完成されている初演。その3年後に再演されると決まった時には皆さま葛藤があったとのことだが、再演もまた素晴らしい。
なんといっても紅ゆずるさんのティボルト。凰稀かなめさんを彷彿とさせる危ない感じ。そしてビジュアル。もう最高。とても図々しい話だが、私がジュリエットだったら、ティボルト紅ゆずるさんを選ぶわ。素敵すぎる。この頃の紅ゆずるさんは演技にも余裕が感じられ、ベンヴォーリオ役と共に歌も、演技も安定しておられる。紅ゆずるさんのティボルトはかなり繊細に演じられていた。キャピュレット家の跡継ぎとして頑張らなければならない葛藤、いとこのジュリエットを愛しているけれど、いとこ同士では結婚できない定めに対する葛藤、などなど細やかな演技でまたまた号泣。紅ゆずるさんの演技にいつも泣かされる。
宝塚のすごいところは、月日が流れ、メンバーが変わってもバージョンアップしていくところ。下級生と呼ばれていた礼真琴さんが現在トップさんになっているようにどんどんスターが生まれてくるところ。だから終わりが見えないのよ、、、、、