こんにちは、まりんばぁです。
プチ家庭内別居宣言してからあっという間に1年が過ぎた。
その生活にも限界が生じ、いよいよ別居することに覚悟を決めた矢先に私の人生は、思いもよらない方向に進み始めた。
前回の「病院・先生の対応への不信感」の続き。
再手術から2週間以上経っているのに旦那と面会ができていない。
何度もこちらから病院に電話をかけて今の様態を確認するも、看護師さんからは「変わりないですよ」との返事。
術後の先生からは、ばい菌が無くなるための処置をいろいろと行っていて、症状が改善されるのに少なくとも数週間はかかるとの説明でリハビリ転院は未定となり、このままこの病院で10月を迎えることになりそうだ。
とは言っても現在の旦那の様子を確認したい。
意識障害は少しは改善されているのか、それとも悪くなっているのか。
ずーと家で連絡を待つのにも限界が来ている。
嫌な顔をされてもいいからと開き直って病院に面会の申し出をしてみた。
病院側もさすがに2週間以上も面会していないのを少しはかわいそうに思ってくれたのか、あっさりとOKしてくれた。
面会場所には車いすに乗った旦那が看護師さんに押してもらって現れた。
矢継ぎ早に質問攻めになりそうなのを抑えて、ゆっくりと話しかけながら旦那の状態を確認することにした。
私の名前、年齢、子どもたちの名前と年齢、勤務先の名称、上司の名前などの確認に、旦那はちょっと曖昧気味な個所もあったがほとんど理解していた。
入院前の旦那だったらこんな質問攻めに対し不機嫌になるところだが、まるで人が変わってしまったようで、穏やかに、しかもニコニコしながら答えてくれた。
当然これからのお金のこと、資金繰りについて確認もした。
今までは決して私に通帳など見せないで、旦那がすべてお財布を握っていたので、どうかなとビクビクしながら確認したのだが、これもあっさりと通帳のありかや、どこからお金を引き出せばいいかとか、暗証番号など重要なことをすべてメモしてある手帳のありかなども、記憶をだどりながらなのでかなり時間がかかったが、話してくれた。
一時記憶障害が出て、新婚当時に記憶が戻っていたことがあったので、こうして正常に判断ができていることに対して少し安心できた。
ただほぼ1日ベッドの上での生活と1食300キロカロリーしかない食事のせいでかなり痩せていて、足の筋肉が落ちてしまって立ったり座ったりするのが1番辛いと言っていた。
まだひとりで立つとふらつくのでトイレに行けず紙おむつをしている状態。
8月17日に入院してからまだ1度もお風呂に入っておらず、体を拭いてもらっているとか。
最初の手術の時は、術後1週間には頭に何もつけていなかったので実際の傷口を確認することができ、縫い目が多くてとても痛々しい感じだった。
今度の再手術の場合は2週間以上も経っているのに、大きな粘着力のある白いテープのようなもので頭を覆われていて傷口を確認することができなかった。
それでも旦那の頭に近づいてみると、傷口から黄色い液状のものが漏れているのか、白いテープの所々が黄色に染まっていた。
特におでこの上のあたりがしっかりとテープが巻かれていて、先日の先生の「ちょっとおでこのあたりがね」と言っていたことに妙に納得してしまった。
たぶんおでこの上あたりがいまだに何かしらのものが染み出しているので、その保護やら対策のためのテーピングなのだろう。
やせ細って、頭に大きなテーピングがされている旦那はとても小さく見えた。
立って歩くリハビリはしているみたいだけどそれはちょっと辛いみたいだが、同じくリハビリのため絵を描いているそうで何枚か描いた絵を見せてもらった。
旦那は書道5段で字がとてもうまいが、絵を描くこともうまい人。
子どもたちが小さい頃は漫画本を見ながらフリーハンドでガンダムや少女漫画のヒロインを描いてあげていたほど。
見せてもらった絵は、以前と比べると筆圧が弱いのか鉛筆の線は細い感じがしたが、とても上手に描けていた。
面会時間を40分ぐらい使っていろいろなことを穏やかに話すことができた。
ニコニコと、しかも命令口調、指図するような話し方を一切しない旦那に、久しぶりに会ったような気がした。
こんな感じは何十年ぶりだろう。
その8へつづく