こんにちは、まりんばぁです。
プチ家庭内別居宣言してからあっという間に1年が過ぎた。
その生活にも限界が生じいよいよ別居することに覚悟を決めた矢先に私の人生は思いもよらない方向に進み始めた。
前回の「人生急展開」の続き。
旦那の脳腫瘍摘出手術が無事に済んで、手術後に面会できた時は簡単な会話もできた。
補助器具を使ってゆっくりだが歩くこともできていた。
ただ、記憶が過去にさかのぼっているらしく、今入院している場所を新婚当時に住んでいたところだと思い込んでいて、その地名を何度も口にしていた。
当然ここ10年近く前から夫婦仲が悪くなり、別居の話をしていたことは忘れてしまっているらしく、時折微笑みながら話をするので、心がざわついてしまった。
脳腫瘍宣言を受けてから、私の中でぐるぐるとうごめく旦那への憎悪が影を潜めてしまった。
Google先生に脳腫瘍について教えてもらうと比較的完治するケースがほどんどの中、まれに手術後出血したり、菌が入ったりすると命に係わるということもあるみたいで、なんともやりきれない。
そして前頭葉にできた腫瘍は認知症と同じ症状になるそうで、旦那が過去の記憶に戻ってしまったり、簡単な会話しかできないのはまさにその症状みたいで、脳腫瘍によってつぶされた脳は元には戻らないみたいで、今までの旦那を100%だとすると、最高で85%しか認知機能は戻らないらしい。
でもそれは腫瘍が割と小さい人の話で、旦那みたいに大きい腫瘍だと回復がどこまでできるのかは全く読めない。
リハビリして家に帰ってきてから、私は旦那の介護をどの程度しなくてはならないのか。
あんなに体格がいい、大きな男性をこんな小柄な私に介護できるのだろうか。
介護生活になれば私はこのまま働くことができなくなる。
旦那の年金だけで二人生活していけるのか。
家に一人でいるとそんなことばかり考えてしまう。
そんなことをあれこれ考えて時間が過ぎ、9月に入って間もないころ、病院から連絡が入った。
手術後にはわずかに出血が見られたが、すぐに収まるだろうと説明を受けていたが、そのまま出血が続き、脳内にかなり溜まってしまったため、また開頭手術で出血を取り除きたいとのことだった。
また頭を開いて手術?
大きな腫瘍を取り除くと当然頭に空洞ができる。
空洞になった個所にも毛細血管はあるが、そこから出血しているとのこと。
些細な出血は脳があれば止まってくるのだが、空洞のため血管を抑えるものが何もないためずーと出血してしまうのだとか。
それって今回手術してもまた出血するってことじゃないの?
なんか腑に落ちない気持ちだが、手術しか道はないみたいなので、また手術同意書にサインをして、9月5日に再手術となった。
手術に向かう旦那とはまた今回も話すことができた。
旦那は比較的元気そうで、私に手を振って手術室に入っていくのを私は静かに見送った。
その4へつづく