こんにちは、まりんばぁです。
宝塚をこよなく愛し、その中でも星組を1番愛してやまない私。
今回は宝塚のトップオブトップと言っても過言ではないと思う、柚希礼音さんについて語る。
なんといってもダンスの名手
柚希礼音さんは入団当初からダンスシーンで登場することが多かった。
バレエで優秀な成績を残すほどの実力者で、そのジャンプ力は室内の照明に届くほど高かったとの逸話があるほど。
入団間もない公演の映像でもそのダンスの素晴らしさは目を見張る。
少人数で踊るシーンはトップさんの近くとか、前列で踊るのは比較的上級生のスターと呼ばれるジェンヌさんたちなのだが、柚希礼音さんは下級生時代からトップさんの近くや前列で踊っている。
私はダンスを習ったことがないのだが、そんな私でも柚希礼音さんのダンスは振りや決めポーズの美しさがわかるほどだ。
ダンスばかり評価されて悩んだことも
下級生時代からいろいろなシーンに登場されているが、確かにダンスシーンが多い。
何かのトーク番組で話されていたが、本人はダンスばかり評価されすぎて、しばらくの間は男役としてのお芝居には自信がなかったようだ。
男役10年と言われるようで、下級生時代の柚希礼音さんの声は高めで、まだ中性的な感じに思える。
「スカーレットピンパーネル」が宝塚人生の転機となる
運命の公演と言える2008年星組公演「スカーレットピンパーネル」。
この公演のショーヴランという役は少し黒い役。
敵役みたいな存在でニコリともしない、どこか陰湿な役どころ。
海外ミュージカルの初演とあってかなり苦労し、演出家の小池修一郎にコテンパンに怒られて初日を迎えるまで不安でしかなかったそうだ。
しかし、その出来栄えは素晴らしく、今までのダンスの柚希礼音さんというイメージをお芝居のできる、歌のうまい柚希礼音さんと評価が加わる結果となり、今まで以上に注目されるきっかけとなったと思う。
偉大なトップ安蘭けいさん時代には苦悩したことも
柚希礼音さんが2番手時代のトップさんは安蘭けいさん。
安蘭けいさんは歌がずば抜けて上手く、お芝居もダンスにも定評があり、とても人気があるトップさん。
しかもお笑いのセンスもピカ一で、比較的学年が低い柚希礼音さんが2番手と決まった時には戸惑いの方が大きかったようだ。
自分は安蘭けいさん支えることができるのだろうか、足を引っ張らないだろうかとかなり悩み苦しんだそうだ。
でも偉大なトップ安蘭けいさんのもと、素晴らしい公演に恵まれて柚希礼音さんはどんどん素晴らしいジェンヌさんに成長されていく。
宝塚100周年行事には多大な貢献をした
2009年から柚希礼音さんはトップスターとなり、2014年は宝塚100年を迎え、数々の大行事に各組のトップさんと共に参加され、宝塚の大事な節目に貢献された。
7年近く星組を率いてこられただけでも凄いのに、宝塚100周年行事をこなすには、精神力と体力が人並以上になければ無理だと思う。
それを乗り切ってこられたことは本当に素晴らしいことだ。
柚希礼音さんのおかげで星組が一段と結束力を増した
星組は代々縦社会がはっきりしていて、組がまとまっているイメージが強いが、柚希礼音さんのトップ時代により結束力が強まり、2014年宝塚100周年の節目の大運動会では星組が優勝している。
これは本当に一人の力では成し遂げることができないことで、組子全員の力と気持ちが一つにならないとできない偉業である。
若くしてトップになったせいもあるかもしれないが、柚希礼音さんはトップという壁を作らなかったそうだ。
組の雰囲気が明るくなるし、組子一人一人の気持ちやモチベーションも良くなるだろう。
それが自然と結束力を増す結果になったのだろう。
結束力はその後伝統となり、2022年現在も続いていることに私は感動しているし、これからも永遠に続いていってほしいと願っている。