宝塚大好きな紅ゆずるさんー紅ゆずるさんは作品を深読みする

深読みなりきる紅ゆずるさん
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こんにちは、まりんばぁです。

宝塚を愛し、語りだしたら止まらないくらい、星組を、紅ゆずるさんを愛してやまない私。

紅ゆずるさんご出演の演目はすべて大好きな作品であるが、今回は紅ゆずるさんの出演された多くの公演の中から苦悩するシリアスなお役どころについて独創的な感想を語る。

目次

ANNA KARENINAのアレクセイ・カレーニン

紅ゆずるさんは決して最初からスターとして注目されていたわけではなく、下級生時代は役に恵まれず、役がつかないことの方が多かったようだ。とても面白いジェンヌさんとして知られていたそうで、劇団関係者の中では宝塚ではなく吉本に行った方がいいのではなんてことを言われたとか、いないとか。人間性あふれ、慕っている、ファンはもちろんジェンヌさんも大勢いたとか。そんな紅ゆずるさんは役がつかない時代も着々と演技を独学されていたようだ。

そのきっかけと言えるのが、ANNA KARENINAのアレクセイ・カレーニンという役。初めての通し役でどうしてよいのか分からず、カレーニンが行うであろう日常生活や食べ物を想像してその通りに生活してみたと後の番組で話していらしたが、四六時中カレーニンのことばかり考えていたそうだ。私はスカイ・ステージで放映されたANNA KARENINAを観たが、紅ゆずるさん演じるカレーニンが、不倫をしてその不倫相手の子供まで産んでしまった妻を、許し受け入れるまでの苦悩する姿が素晴らしくて、号泣してしまった。マニアックな感想になってしまうが、息子が母親の姿を追って雨の中見知らぬ女性を「ママ!」と言いながら駆け寄る姿を見て、カレーニンこと紅ゆずるさんが傘を地面に置いて、降りしきる雨を見上げる姿、、、これが哀愁にみちて、ゾクゾクしてしまったほど素敵だった。この公演は比較的下級生だけで行われたものだったが、とても重厚で大劇場でしてもいいのではないかと思われるほど素晴らしものだったと思う。

ロミオとジュリエットのティボルト

初演も星組で紅ゆずるさんはマーキューシオを演じられたが、再再演ではティボルトとベンヴォーリオを演じられている。特にティボルトについては前回の星組や雪組、月組で公演されティボルトに対する定着しつつあるイメージを変えている。荒々しい、ちょっと傍若無人っぽいイメージのティボルトだが、ロミオに比べて友達もいなく、甥の立場だが、将来はキャピュレット家を継ぐ身という重圧やらからくる葛藤だったりする苦悩を繊細に表現されていた。決して結ばれることができないジュリエットに対する思いも痛々しいほど伝わっていて素晴らしかった。紅ゆずるさんしか出せないティボルト感が出ていたと思う。

うたかたの恋のルドルフ

王子様の代名詞とも言えるのが「うたかたの恋」のルドルフ。白の王子様と言われたりもする。さわやかな、身分違いの恋に苦悩する王子といったイメージだが、紅ゆずるさんはここでもルドルフを深読みする。自室の机の上にしゃれこうべを置くなんて、とても普通の神経ではない。家庭環境も最悪で孤独な幼少期を過ごしてきているのだから、さわやかという感じではなく、内面はかなりひねくれているのではと。本当に細かい演技から今までのルドルフ感を払拭している。マリー役の綺咲愛里さんが本当に可愛くて、無邪気にルドルフとはしゃいだり姿が後の死へと繋がっていく展開にこれまた号泣。

鎌足ー夢のまほろば、大和し美しの中臣鎌足

中臣鎌足については、大化の改新で有名な中大兄皇子が取り沙汰され、どちらかというと悪者のように描かれることが多く、主人公として登場するお芝居は少ない。これも紅ゆずるさんは中臣鎌足からみた世界を私たちに見せてくださった。本当に深く勉強され、中大兄皇子に愛する人を奪われたり、蘇我入鹿との友情などどちらかというと弱く人間味のあふれた鎌足だったと思う。またまたそんな苦悩する姿に号泣。儚い悲しいお話。それもまたいい。

明るく元気な紅ゆずるさん、シリアスな姿も本当に素敵

紅ゆずるさんのイメージは明るくて元気だ。笑顔がとても素敵で、私の中ではいつもニコニコされているイメージ。ただ、お顔がとても端正なので、苦悩する顔や怒った顔などマイナスなイメージな時のお顔もとても素敵な方。細やかな演技の中でそれらの表情に出会えた時は心の底からゾクゾクしてしまう。私を虜にしてやまない紅ゆずるさんは本当に凄い方だ。

シリアスも最高紅ゆずるさん
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