こんにちは、まりんばぁです。
休日は録画した宝塚の公演を観るのが日課になっている私。
鑑賞の対象は、全てタカラヅカ・スカイ・ステージで放送された過去の公演を録画したもの。
いつもながら感心するのが、主人公や主要人物の脇を固めるジェンヌさんの忍耐でしかないお芝居の場面でのこと。
お芝居での回想シーンや場面の説明するシーンでよく見かけるのだが、例えば舞踏会などの場面で急に動きを止めてそのまま何分もいや10分近くとか動かないでいるジェンヌさんたち。
ほとんどが下級生と呼ばれるその他大勢の役の方たちなのだが、ポーズによってはとてつもなく苦しいものがあり、それをジーと耐えてポーズを維持しなければならない。
確か湖月わたるさんも下級生時代、中世の鎧を着て置物のように同じポーズでずーと立っていて、10分近く立って動く場面があったが、動くまではただの置物と思っていたくらい本当に見事に動かないでいた。
私はよく鑑賞しながらダンスを真似てやってみたり、歌を歌ったりしてみるのだが、ポーズを真似て一緒に止まってみたのだが、1分も持たずに腕や足がプルプルして耐えられなくなってしまった。
体が動いて見えてしまうので、大きく息をすることも遠慮がちになり息苦しくもなるだろうし、これを1ヵ月強公演中は続けていることを考えるとジェンヌさんたちに対して感心と尊敬の気持ちしか抱かない。
ポーズを止めて数分から10分近く耐えるのも大変だが、男役さんで背の高いジェンヌさんは場面によってはトップさんやスターさんを数人で持ち上げたりすることもある。
いわば体力勝負のようなもの。
娘役さんを抱えてクルクル回るダンスの振りだったり、女性がすることにしてはかなり過酷なことだと思う。
男役さんたちって舞台上は体型を補正して男性らしい体つきに見えるけど、実際は背が高いだけでとっても華奢な体をしている。
女性本来の体型だし、筋肉だって鍛えたと言っても男性のようなムキムキになるはずもない。
そんな華奢な体で一人の人間を持ち上げて踊って、腰を痛めないかしらといつも心配してしまうほど。
筋トレなどいろいろと体を鍛え、普段から万全の体調で臨んでいることとは思うが、本当にケガをしないかヒヤヒヤしてしまう。
これも宝塚だけでしか行われないことだ。
女性だけの宝塚歌劇団。
男性の役割も全部しなくてはお芝居やショーが成り立たない。
男性と女性が踊っていたり、お芝居しているのが違和感なく感じることができるのは、タカラジェンヌさんひとりひとりの努力があってこそ。
私の目に映る宝塚はキラキラして素敵な世界でしかないけれど、それを魅せてくださるには汗も涙も沢山流し、時にはケガにも耐えていることでしょう。
すべてのタカラジェンヌさんに感謝し、録画した公演全てを大事に鑑賞していきたい。