こんにちは、まりんばぁです。
今年91歳になる母はとても花が好きだ。
雪深い冬が終わり、母は嬉々として広い庭一面に花を植えている。
他にも背丈がかなり大きくなった花を咲かせる木々が家の周りの植えられていて、ここ数日で花を咲かせている木もちらほらある。
それに増して鉢植えの植木も至る所に置かれていてジャングルと化し、庭の奥にある物干し台まで行くのがとても困難な状態になっている。
本当なら何の心配もなく車を駐車できるスペースもギリギリまで花が植えられていたり、植木鉢が置かれていて駐車のたびに苦労する。
母は自分で車を運転したことがないから、花たちのせいで私が駐車をするたびに苦労していることが想像できないらしく、何回どかしても同じ場所に植木を置いてくる。
もういたちごっこだ。
それはともかく、花を咲かせた木から道路に向かってかなりの量の花弁が散っている。
むこうの家にいた時も旦那がガーデニング好きで、同じように花弁が隣の家の庭先や道路にたくさん散っていた。
花を愛でる気持ちはあっても隣近所に迷惑がかかっているとは、母も旦那も気づかないみたいで花弁を掃いて始末するという行動はしない。
旦那の場合は私がいつもご近所さんに謝りつつ掃除をしていた。
実家でも同じことが起きている。
花を植えたら最後まで面倒をみてほしいが、枯れてしまっって虫がたくさん付いている鉢植えをそのままにしていたり、母に至ってはトマトやナスなどの野菜を育てているからと、生ごみを肥料代わりに庭に撒いたりするので臭いも出るし、変な虫だらけになる。
もう庭に出るのが嫌になる。
花は綺麗だが、必ず虫の存在がある。
母も旦那も蟻をたくさん家の中に連れきていた。
外で作業をしたら体を払ってくることをして来れば良さそうなものだが、母も旦那もそうしない。
花たちの手入れをした後に手を洗わない。
その感覚が信じられなくて、なんだか自分で花を植える気持ちになれなくなってしまった。
ガーデニング好きの人が全てそうではないのはわかっているが、母と旦那という身近なひとが同じような自己中な感覚で私は花を愛でる気持ちになれないのだ。
それに母は家の中の至る所に100均で購入した造花を飾っている。
何年も、もしかしたら10年ぐらい飾りっぱなしで埃だらけだ。
実家に帰ってきたばかりの去年の年末に掃除しようと思ったが、劣化が激しくて触るとポロポロと壊れていくので諦めた。
玄関、廊下、全ての部屋、トイレの中、お風呂の中まで造花だらけだ。
お風呂の造花は花瓶に水滴が貯まって黒カビが発生していたので、喧嘩しながらすぐに撤去したが、他の造花たちは埃だらけでそのままにしてある。
もう、外も中も花だらけでそれらのおかげで生活を脅かされていて本当に嫌になる。
埃がどれだけ健康に悪いのかを説明しても聞く耳をもたないし、洗濯物を干す苦労や駐車の苦労を説明しても花を植え続けることを辞めてくれない。
私にとって花たちは敵になってしまっている。
むこうの家も私が居なくなって、気兼ねすることなく玄関先にいっぱい花を置いて、家の中まで蟻がたくさん入り込んでいることだろう。
以前玄関に置かれていた小さな鉢植えの花の茎にびっしりとアブラムシが付いていて、何気に見てしまい吐きそうになったことがある。
綺麗好きな癖にそういうところは気づかない旦那。
もうどうでもいいけどね。
私は庭なんかなくても生きていける。
花は花瓶に少し咲いてくれていればいい。
そして虫がわく前に早く片づけたい。
これが本音だ。


