

こんにちは、まりんばぁです。
5月中旬から働いている工場ではスタバに卸しているベーコンとほうれん草のキッシュを製造している。
全国のスタバに卸しているらしく先日私は友達と駅前のスタバでそのキッシュを食べてみた。
いつも匂いしか嗅ぐことが出来なかったキッシュ。
スタバで食べたキッシュは本当に美味しかった。
私は事務と清掃で採用されたが、初出勤の時は作業着も用意されていて工場内の説明も受けた。
事務員さんも時には工場の中に入って製造のお手伝いをすることがあるらしく、私にも作業着が貸与されたみたいだ。
1ヶ月働いた先日、その日から来るはずの派遣さんが体調不良ということで来れなくなった。
うちの工場はそんなに大規模な工場ではないので予定されていた人数が足りなくなってしまうと製造過程に支障が出てしまうらしく、午前中だけでも手伝ってほしいということで急遽私がお手伝いすることになった。
真新しい作業着を着て、体中をコロコロで埃を取って、念入りに手洗いを済ませてエアーシャワーを通って工場内に入った。
私がお手伝いするのは焼き上がったキッシュを取り出した後の焼き型をきれいに拭く作業。
とても単純な作業だが、1日に製造する量が半端ではないので、1枚を拭くのに時間をかけてはいられない。
スピードが求められるが、かといって適当に拭くことは許されない。
工程ごとに部屋が分かれていて迷路になっている工場内の右も左もわからないまま連れて来られた場所は、巨大オーブンの前での作業だった。
作業着自体が髪の毛1本落ちないように体中しっかりと保護しているのでものすごく暑い。
そのうえオーブンの前ということもあって場所についた途端大汗をかき始めた。
ただヘアバンドをして防護する帽子をかぶってマスクもしているので、私のかいた汗が滴り落ちることはなかったが、作業着の中で体温が上昇して1時間ぐらい作業をしていたら軽いめまいすら覚えるようになった。
心の準備も事前の説明も無しに、出社した途端工場に連れて来られてしまったので体がついていけていないようだった。
与えられたノルマをこなさない限りその場を離れることも出来ない。
もちろんトイレに行ける状態でもない。
焼き型にパイシートを敷く係。
パイの上に具材を置いていく係。
パイを焼く係。
焼きあがったパイを焼き型から外す係。
焼き型をきれいに拭く係。
焼きあがったパイを切り分ける係。
パイを箱に詰める係。
急速冷凍する係。
その他いろいろな工程があってその工程の1つに遅れが出れば全て遅れていってしまう。
ひとりひとり責任重大でスピードも要求される大変な仕事だ。
初めは要領がわからなくて次の工程の方に何度か「もっと早くして!」と注意されてしまった。
皆さんキビキビと淡々と仕事をこなされていて凄いなぁと感心してしまう。
60代になって初めて工場内の作業というものを経験させていただいた。
これからも繁忙期とか、急病人が出た時にまたこうして工場内の作業をお手伝いすることがあると思う。
今回の経験を忘れないように次はもたもたしないで作業できるようになりたいな。
